建築家と家を建てる

こんにちは、前田紀貞アトリエ一級建築士事務所の前田紀貞です。

当設計事務所Webサイトへ訪問いただき心からの挨拶を贈ります。

僕達の建築は、ややもすると「デザイン偏重」と取られ兼ねません。

事実、雑誌やテレビのようなメディア、その他でそういう声も多く耳にします。

でも、僕達にとって建築とは、

『人が世界をどう感じるか』

『空間をどのように認識するか』

を探求することです。

• カッコいい
• おしゃれ
• スタイリッシュ
• モダン

そんな言葉で表現されるような家を建てようと考えたことは
さらさらありません。

僕達が追い求めるのは、その家に住む人、すなわち、その空間の担い手たちが、そこで毎日どんな『空気』を感じ取りながら暮らしていくか、ということです。

住まい手がその『空気』を感じることで、あたかも小さな子供の前にある、始まったばかりのキラキラの世界のごとく、今よりもっと無垢でわくわくするような時間を過ごしてほしい。

ただその想いがあるだけです。

竣工した家が、おしゃれだったり、スタイリッシュだったりするのは感じる人次第ですが、僕達が追い求めるのはそこではありません。

この家「ORANGE」を見てください。

この空間は、思いっきり子供のために設計しています。

ひいては、ここに住む大人たちにも、子供が持つような素直で純粋な五感を逆立てて空間の楽しさを感じとってほしいとの願いを込めた家です。

想像してみてください。

もしも、あなたがこれから住まう家の中にいて、こんなことを感じられたなら。

• 風が見えたら
• 月あかりに照らされたら
• その時々で姿を変えるような「庭」があったら
• 家の中に「外」のように心地よい空間があったら
• 流れ落ちる雨が美しい風景を描いたら
• あたかも毎日ピクニックしているような気分になれたら
• あなたの大切な家族が、大切な子どもたちが、
  毎日、五感を刺激されるようなワクワクする空間だったら
• そこで暮らすことが楽しくてしかたなかったら
• ずっと一生、ここで暮らしたいと感じられたなら
• 想像してみてください。
• どこに行くよりも、家族と一緒に家の中で過ごすことを幸せに感じられたなら。