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DRAG ON
田澤 さん
場所 | 神奈川県鎌倉市 | 竣工 | 1999年8月 | 職業 | 歯科医師 |
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建築家と
の出逢い
家を建てる前は、いわゆる巨匠と言われる建築家、もしくは、実家の家を設計された建築家のイメージしかありませんでした。
インテリア雑誌を見る中で、建築家にはそれぞれ家に対する思いや考えがあることを知り、家は単なる間取りや外観だけでなく「思い」が表れるもの‥そして「思い」を共有したり進化させたりすることが家を建てるということだと思うようになり、建築家と建てたいと思いました。
当時はネットを利用することがあまり無く、雑誌を買い漁り、海外のリゾート写真集もかなりの数を購入し、イメージを膨らませていました。
ある日、購入した雑誌の「FOX」の真白な内装が目に留まり、これ!!と思いました。
子供の頃から自分で建てる家は床も壁も外装も真白一色と思い描いていたので、まさにこのイメージ!!と感じました。
「FOX」を見てとにかく電話してみよう!!と何も考えずにアトリエにお電話したら前田先生が出られ、そのまますぐに日も絶たず土地を見に行きましょう‥という話になったかと記憶しています。
自分の目で見た時に、これだ!と思うものはその日その瞬間まで生きてきて選択したベストだと思います。
だからその感性は絶対的だし、何かと比較したり、他も見てみようという選択はなかったです。
最初も最後も前田アトリエ‥みたいな(^^)
想いや夢
を形に
初めてお会いした先生が土地を見る目‥
一つ一つを見ながら想像を広げられていらっしゃるオーラに、これから造られていく我が家の姿や暮らしが楽しみになりました。
最初の模型を目にした時、家というより空間という言葉がジャストフィットするその感覚をはじめて知りました。
家とは空間、空間とは人の五感、感性をゆさぶり、かつ最も身近に感じられるものであると。
改めて家を考えるキッカケになりました。
子供達も大喜びで家族4人それぞれが自分の思いを広げはじめました。
家づくり
への想い
家族それぞれが自分らしくいられる。
色々なものを置かず、家で中心なのは常に人、と感じられる。
年齢により持つ物も変わり、形態も変わるので、今の状況にピッタリ合わせるのではなく、フレキシブルに変えていける。
そんな空間がいい。
また、陽、風、空、星、と共存していると感じられる家は生きる事を謙虚に感じるために必要と思っていました。
前田先生はそれらをパーフェクトに実現してくださったので、圧巻でした。
ここだけ
の空気
家が空間であるので、子供達の年齢、私達夫婦の年齢とともに「自分たち色」に変えていける‥いえ、自然に変わっていっているところが快適です。
間仕切りが無いのはいい意味で家族間の心にも間仕切りが無い、という風に家の形と住む人はリンクしてるように感じます。
季節の太陽、風、星を計算されて造られたガラス窓の位置は15年前と変わらずに、陽、風、星を楽しみ、生活の一部として自然を感じながら住める事に感謝しています。
朝陽の入る高さや位置で春の訪れを感じることの幸せ‥
冬が明ける瞬間を感じられる‥
「自然」が人に与える豊かさは計り知れないことに、改めて気付きました。
リビングの吹き抜け窓から星を見上げ、ワインを飲む‥
月明かりの差し込むリビングは白い床、白い壁で夜の空間の広がりを感じますし、星に願いを‥ではないですが今の心の声を聞き、明日からの勇気を星、月あかりからチャージしていく瞬間は最高です!
家という自分をチャージする場所の充実は、自分の生き方、出会う人、選択していく仕事、家族関係全てにプラスの影響力があります。
家族一人一人の内なる思いが叶えられるよう心を整えられる場所だと感じています。
家づくりの
苦労と喜び
一度、何が原因でしたか‥
前田アトリエでの建築を辞めるという自体が発生し、ケンカした恋人同士(失笑)みたいな時期がありました。
この間も、先生は分かりやすく、他に依頼した場合に起こりえることを説いて下さったと記憶しております。
分からなくなった時にも相手の望んでいるポイントを外さずにアドバイスして下さる前田先生の真摯な姿勢に、信頼の思いが今まで以上に大きくなったのを覚えています。
当時はメールのやりとりがまだメジャーでなかったので前田先生とやりとりをした大量のFAXが今でも宝物です。
建築に素人の私に丁寧に材質の細かな説明からお考えの一つ一つも本当に細かく教えてくださり、多くを学ばせて頂き、かなりの思いもぶつけさせて(笑)頂きました。
この大量のFAXのやりとりが「思い残すことは何もない」状態で竣工し、住んでからも「こんなはずでは‥」が全く無かった理由だと思います。
建築家と
過ごした時間
幸い、建築現場の近くに住んでいたので、日々出来上がっていくDRAG ONをいつもいつも見ていられたことが、とても嬉しかったです。
何より、日々出来上がっていく家を見る本当に幸せそうな子供の笑顔はとびきりでしたね。
夢のような時間でした。
思いを形にするという大きな作業でしたが、行く先をイメージし、人生の設計をし始めたことと同じだったのかもしれません。
・自分自身をよく知りたい
・自分の未来像を描きたい
そう思うなら家を建てるといいと思います。
逆に家を建てたいと思う時って、先の2つの思いが心に浮かんでくる時のはずです。
感性は人ぞれぞれですが「感性で響き合える人」に出会えることは人生を変えていきます。
自分の人生を変えるということは、自分を取り巻く家族をも変えていくということです。
そんな、人生で幾度も訪れない貴重な時間を共に過ごす人を選ぶ時、それは
・結婚相手を選ぶ時と
・建築家を選ぶ時
でしょう。
後者が前田先生でした。
これまで15年間、空間は家族皆の心地よい形にいつも寄り添うようにいてくれました。
住んで変わったことは、人生の転機を共に過ごし、家の空間は人を造っていく上で、大きな影響力があるという結論を出せたことでしょうか。
もうひとつ明確に変わったのは家族の年齢です。
小学生の娘が21歳と24歳、夫婦も半世紀。
DRAG ONあっての私達の成長です。
先祖が私達を守るように、DRAG ONにも守られてきました。
感謝の限りです。
お読みいただき、ありがとうございます。
想い描いた夢を実現するパートナーとして僕達を選んでくださった田澤さんから頂いたメッセージをご紹介させていただきました。
もしも、あなたが、こうした家の建て方にご興味を持たれたならぜひご連絡ください。
そしてアトリエに遊びに来てください。
歓迎します。