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TORUS
品田 さん
場所 | 埼玉県草加市 | 竣工 | 2013年4月 | 職業 | ペットショップ経営 |
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家づくり
への想い
1Fが店舗、2Fと3Fが住居というのは決めていました。
住居に関しては、吹き抜けで、太陽の光がよく入るお家にしたい。
洗濯物やその他が外から見えて生活感が感じられたら、店舗のイメージが下がると思ったので、外からは住居部分の様子が見えないようにしたい。
犬と暮らすので滑りにくい床にしたい。
そんなふうに思っていました。
店舗に関しては、ガラス張りでドッグランがあることと、とにかく目立って、道を歩いていても足が止まるような、言わば建物自体が宣伝塔になるような外観にしてほしかったんです。
こうした要望を叶えてくれるのはハウスメーカーではなく、建築家でないと不可能だと思いましたので、建築家を探す事に決めました。
建築家と
の出逢い
私達の場合は建築家の家を見慣れてなかったので、免疫力がないというか、どれを見てもすぐに感動しないよう目を慣らすために、とにかく最初はありとあらゆるキーワードでホームページを検索して、とても時間を掛けて建築家の家をたくさん見ました。
たくさん検索したので全部は覚えていませんが、「日本の建築家ベスト100」とかで検索して作品集を一つ一つ見たり、誰でも知ってる有名建築家をウィキベディアで見て、そこに名前が出てきた関係者・お弟子さんとかを順に辿っていって、その建築家のホームページをひとつずつ見たりしました。
もうこれ以上見たらお腹いっぱいというくらい、色々な建築家の作品を見ました。
そんな中で、奇抜なデザインでありつつ、かといって落ち着きのない雰囲気ではなく、大人のイメージが感じられる家が過去の作品にいくつもあった前田アトリエに決めました。
想いや夢
を形に
初のアトリエは、なにか怪しいバーに来てしまったかのような怖い印象でした(笑)。
前田さん、白石さんの服装と雰囲気からとても危険な香りが感じられました(笑)。
しかし動画を交えての説明に入るとそのイメージは一変し、とても誠実で真っ直ぐな人達だなぁと感じました。
それまで建築家って、プライドが高くこだわりが強そうで、なんかとっつきにくそうなイメージを持っていたんです。
そして、出来上がった模型を目にしたとき、模型を持ち帰るほどに気に入りました。
気に入ったというのは、いい意味で私達の想像を超えていたデザインだったからです。
それでいて外観は複雑ではなくとてもシンプルに感じました。
ここだけ
の空気
私達の場合は支給品が多かったのでそれを選ぶ作業と店舗の機材・道具も揃えないといけないという2重の作業がとても大変で苦労しましたが、無事に竣工を迎えました。
やはり特徴的なデザイン=オンリーワンの箇所を見ると1年たった今でも「凄いよな〜」と思い、優越感に浸ってしまいます。
外壁に幕がしばらくかかっていてまるでベールに包まれていたような頃から、その幕が剥がされて姿を表した外観の圧倒的な目立ち様と、凄すぎて「ああ、こんなとてつもなく目立つ建物が建ってしまった・・・」という後戻りできない感。
また、それを見た通りがかりの人達の反応。
立ち止まって見てる人や、電柱にぶつかるよ?ってくらいずっと振り返りながら見て歩いてる人を見た時。
日中は1Fの店舗にずっといますが、1年経った現在でも通りがかりの人がこちらに注目しているのを見掛けるととても満足ですし、それだけ目立つんだなぁと改めて実感します。
こうすれば良かったなと思う点は、敷地面積的に厳しかったのかもしれませんが、階段がもっと広ければ良かったという点と、2Fの玄関スペースの部分が私達では活用方法が見付からないのでもっと実用的なスペースにすれば良かったな、ということくらいでしょうか。
オンリーワンの住居で生活出来て、
これほど凝った外観で、かつ目立つ建物であると同時に、ドッグランをも兼ねたドッグサロンは日本中捜してもないのではと思えるような店舗を経営しているという夢が叶いました。
建築家と
過ごした時間
完成まではとても長く感じ、今振り返るとあっという間でした。
ハウスメーカーで建てた事がないので比較は出来ませんが、
建築家と建てる場合、竣工まで自分達が参加しないといけない点が多いと思いますし、その都度、自分達の無知さを痛感しました。
初めて知ることも多く、アトリエの方達は勿論ですが施工会社の職人さん達ともお会いする機会も多く、また期間が長いため人間的にも少しは成長できたかなと思うと、人生でこれほど濃かった時間はなかったと思います。
私達は「建築家」に対しての知識0(ゼロ)から入ったのですが、
建築家と家を建てたいと思ったら、やはりまずは作品(建物)をたくさん見たほうがいいです。
見慣れてくるとその建築家さんの特徴というかスタイルが分かってきます。
その後、数人に絞って直接お会いしてフィーリングや雰囲気などを確認することが大事だと思います。
気に入った作品を創るセンスも大事だと思いますが、やはり竣工までの期間はとにかく色々とやりとりがあると思いますので、建築家さんのお人柄も、作風と同じくらい大事な要素だと思います。
と、いうか1番大事なことだと思います。
妥協はせず全て託せるような方と巡り合うまで頑張って欲しいです。
あとは、建築家さんにもよりますが「こだわり」が強いと思いますので、自分達の譲れない「家への想い」は貫き通しつつ、「こだわり」も生かせるようなお家を建てて下さい。
「家を建てる」なんてことは人生に1度の方がほとんどだと思います。
その人生の大きなイベントをありふれたモノではなく宝にして下さい。
お読みいただき、ありがとうございます。
想い描いた夢を実現するパートナーとして僕達を選んでくださった品田さんから頂いたメッセージをご紹介させていただきました。
もしも、あなたが、こうした家の建て方にご興味を持たれたなら、ぜひご連絡ください。
そしてアトリエに遊びに来てください。
歓迎します。