建築家と建てる家 建築家との家づくり > クライアントから > クライアントから09:GIG ANTIC
GIG ANTIC
山口 さん
場所 | 神奈川県横浜市 | 竣工 | 2007年1月 | 職業 | クリエーター |
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建築家と
の出逢い
デザイナーズ住宅という言葉も当時、チラホラと目にするような状況で、調べていくとやはり住宅メーカーのプレハブでは自由度にも限界があることが分かりました。
家を建てるという一生に一度しかない経験を大切にしたかったので、自分たちの要望を汲んでゼロベースから考えてくれる人にお願いする方が楽しいと思い、建築家と家を建てることに決めました。
当時、WEBや雑誌を見て気にいった建物の写真をたくさん抜粋して資料にしていましたが、その中で気に入っていた家を建てられていたのが前田さんでした。
家づくり
への想い
白くてシンプル、でもディテールにはこだわった家。
パントンチェアー等のデザイナーズチェアーを置いても負けない家。
他には見たことがないエッジの効いた家。
そんな家にしたいなと思っていました。
でもズバリ、費用が不安でした。
しかし前田さんから「それなりに工夫をすることで何とか解決方法を見つけ、クリアすることはできます」といった内容の力強いお言葉をいただきました。
他の建築家の方とも少し迷いましたが、最終的に決心したのは、これまた力強い「任せてください」というお言葉でした。
想いや夢
を形に
最初の案を模型やグラフィックスで目にした時、自分は残念ながら、「う~む、、、」といった感じでした。
確かにヒアリングした要素は入っていたとは思いますが、自分がアトリエに求めていた創造性かと言えば、それとは違いました。
その後、結構、案を大幅に修正していただき、最終的には、自分たちの望みのものに変化してゆきました。
ここだけ
の空気
おかげで、どうやって建てられたか、だいたい検討がつくので、修繕なども自分で出来ることは、気軽にトライしています。
もともと地方出身でこちらに縁は無かったので、家を建てることで自分の場所も見つかった気がしています。
小さなことを言えば、マンションのように、お隣りに気兼ねしながら暮らさなくても良くなった、ペットと暮らせるようになった、引っ越さないので好きなインテリアを建物に合わせて買えるようになりました。
住んでみて改めて気づいたのは、日の入り方や、寝転んだときのリビング天井の高さ、丸くアールになっている部分の存在感、暗くなった時の照明の入り方とか、図面からではわからない詳細なこと全てです。
家事導線や収納をもう少し大きくしたり、何にも使えない余りの空間のようなものも敢えて意図的に作っておいても良かったかもしれませんね。
暮らし始めは「ここは寝室」とか、決めていたのですが、結局、暮らしていくと家族も増えたり、犬や猫が舞い込んできたり、と当初の予定どおりとはいきません。
最近は、住んでいる人が変わっていくのだから、家も変わっていって当たり前だと思うようになってきて、自由に場所の役割を変えていくようになりました。
ここ数ヶ月でやっと、今の家族状況に馴染んできたように思っていますが、これから子どもが大きくなるにしたがってまた変わっていくとも思っています。
しかしそれもまた、楽しいのかもしれません。
そういった意味では住むこと自体を楽しめるようになったのだといえます。
家づくりの
苦労と喜び
棟上げされたばかりの柱の建物をよじ登っていって、ここにキッチンか、トイレか、、などと図面が立体になり、これから出来上がっていく姿を楽しく夫婦で語っていた時のワクワク感は、今でも覚えています。
一番困ったエピソードは、発注して現場に搬入されたライトの色が違っていたことです。
返品もできなかったので、アトリエのスタッフと一緒に夜遅くまでかかってライトを白く塗ったことも記憶に残っています。
建築家と
過ごした時間
一生に一度あるかないかという貴重な経験とともに、その後のライフスタイルのベースを考える良いきっかけになる時間でもあったと思います。
スタートすれば、何らかの形で完成はするはずです。
できればその過程も楽しめればベストだとは思います。
もちろん、いろんな事情で楽しいことばかりではありませんが、たとえその過程が苦労ばかりでも、出来上がった建物には愛情は湧きます。
思っていることは矛盾していても間違っていたとしても、そこから新しい解決や工夫や気づきも生まれてくることも多々あります。
総じて、人生にとって、貴重で稀な時間になることは間違いないと思います。
もう1回建てるとしても、建築家と建てます!
今度は、一度、経験を積んだ手強いクライアントになって、建築家と切磋琢磨してみせます。
お読みいただき、ありがとうございます。
想い描いた夢を実現するパートナーとして僕達を選んでくださった山口さんから頂いたメッセージをご紹介させていただきました。
もしも、あなたが、こうした家の建て方にご興味を持たれたなら、ぜひご連絡ください。
そしてアトリエに遊びに来てください。
歓迎します。