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卒塾生インタビュー


安齋 寿雄

設計演習コース 第2期/卒業設計コース 第5期 卒塾

安齋 寿雄

  • 在塾期間:2009.4 - 2010.2
  • 入塾時:職業能力開発総合大学校東京校 建築施工システム技術科3年
  • 現 在:前田紀貞アトリエ一級建築士事務所 オープンデスク勤務

『大学生活の集大成として誇れる作品がつくれました』


 --- 建築塾に入ったきっかけは何でしたか?
 安齋 前田先生の作品やブログを拝見して「この人のもとで学びたい」と思ったことです。通っていた大学では施工中心の授業ばかりだったんですが、僕自身は本格的に設計の勉強をしたいと思っていました。そんな時に、たまたまmixiで塾の存在を知り、すごい作品を作っているアトリエや塾生の作品を見て「ここならば自分を大きく成長させることができるはず」と思い入塾を希望しました。
 --- 建築塾と大学や他の専門学校、職場での研修などとの違いはどんなところでしょうか?
 安齋 まず、通っていた大学には設計希望の学生がいなかったため、この塾に来て設計希望の同年代の他大生や事務所で働いている実務家の先輩たちとの出会いが新鮮で、とても刺激的でした。バックグラウンドは十人十色でしたが、本当に建築設計が大好きでやる気に満ちた人が多く、そんな中でお互いを鼓舞しながら切磋琢磨できる場所、というのが大きく違うところだと思います。
 --- 建築塾(設計演習コース)で一番苦労したことは何ですか?また、それをどうやって乗り越えましたか?
 安齋 第二課題の、かなり大きな建物の設計です。それまで、あれほど大規模な作品をつくったことがなかったので図面や模型作成にはかなりの時間を費やしました。何とか乗り切れたのは・・・気合ですね(笑)。
 --- ちなみに、安齋さんは「卒業設計コース」も卒塾しましたよね。これから卒業設計に挑む後輩達のためにも教えてほしいのですが、卒業設計で一番大変だったのは何でしょうか?
 安齋 最初の一歩目の「何を創るかを決める」ことが一番大変でした。なかなか決まらなかったので・・・でも、自分が本当に創りたいものは何かを真剣に自問自答する日々が続いたことで、これまでの人生を振り返るいい機会だったと思っています。あ、あと余談ですが、出来上がった模型がものすごく巨大だったので、搬入するたびに色々と大変でしたね(笑)。
 --- ちなみに、その卒業設計の結果はどうでしたか?また、それに対する自分の思いは?
 安齋 所属していた大学では最優秀賞を頂きましたが、「仙台デザインリーグ(卒業設計日本一展)」では17位、JIA東京都学生卒業設計コンクールでは審査員特別賞受賞(宮崎賞)という成績でした。各コンクールでは本気で1位を狙っていたので死ぬほど悔しかったですが、自分としては大学生活の集大成として誇れる作品がつくれたと自負しています。
 --- 2つのコースの受講を通して、建築塾で一番印象に残っていることはなんですか?
 安齋 入塾するまではいわゆる「設計の勉強」をほとんどしてこなかった私にとって、先生の言葉や他の塾生の作品は今でも一つ一つが強く印象に残っています。また、この塾は建築、設計以外についても塾生一人一人が「己の生き方」を考えさせられる場でもあると思いますが、そういうことを考えるきっかけになった先生やスタッフの方の言葉は、今もたくさん心に残っていますね。
 --- 安齋さんから見て、前田先生はどんな人ですか?また、アトリエのスタッフは?
 安齋 最初は先生もアトリエスタッフも怖い!という印象がありましたが(笑)、実際に接してみると本当に心から温かい人です。建築には関係のない個人的な悩みなどを、自分の身に置き換えて一緒に悩んで頂いたこともあり、発する一言一言から、本当の優しさを感じました。
 --- 建築塾で得た一番大きなものは何ですか?それは今の仕事や生活にどう活きていると思いますか?建築塾に入らなかったら今はどう違っていたでしょうか?
 安齋 建築の知識・思想もさることながら、「生きること」を真剣に考えられる様になったということ。それと、塾で作品を競い合った仲間です。それぞれ全く別の大学の生徒でしたが、卒塾した今でも、連絡を取り合いお互いの近況を話したりしています。他にも色々あるのですが、この二つが、僕が建築塾からいただいた大きな財産ですね。
 --- 最後に、過去の自分と同じような立場や思いをもつ後輩や、入塾を検討している方に一言お願いします。
 安齋 まずは、臆さずに入塾してみてはどうでしょう?もちろん大変なことも多いですが、6ヶ月塾で過ごした後にふと振り返ってみると、言葉では言い切れない沢山のものを得ているはずです。僕のように、入塾時に建築設計の知識・技術がほとんどない人でも、「何とかしたい、変わりたい」という強い気持ちさえあれば、先生やスタッフ、先輩塾生などから親身なサポートも受けられると思います。やる気さえあれば、何も心配はないですよ!
 --- ありがとうございました。
 安齋 ありがとうございました。

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