前田紀貞アトリエ

建築設計事務所（前田紀貞アトリエ）が取り運ぶもてなしの店 TENZO（典座）。
天井高４mほどある建築家の実際のstudio（事務所）をそのままbarにしてしまった隠れ家です。
店内には創作に関わる者たちのワクワクするような宝物がたくさん詰まっています。薄明かりのゆったりとしたソファ席を主にした書斎のような空間の中、その所々に建築家が誕生に立ち合ってきた建築模型や写真、あまたの書物（哲学、文学、美術）、昭和のオートバイ（カワサキZ2）や自動車（’65年型シボレー）、そして年代物の音楽や製図道具などが、訪れる人を懐かしく包み込んでくれる筈です。
子供の頃、親父の生き様が形になったようなあの書斎で感じた、好奇心くすぐられる心地よさ。
それを今、きっと感じていただけることと思います。

TENZO（典座）とは禅道で炊事係をさします。
同時に、この称号は高僧にしか与えられることがありません。
それは、炊事こそ人間の一切の“素”を計らうことだからです。
建築も炊事も、この計らいの点でそこに何の違いもありません。
だからこそ今、私たちはTENZOを提供したく思います。